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「もし、どこぞの大親分さん・・・どこか安全な所は無いですかね〜」
「助けてちょーだい!」
「お前は、お尋ね者の亜希男じゃね〜か!」
「これだけ手配書が回っちゃあ、逃げ場所は無え-だろうなー」
「諦めな!」
U+_+Uゲッ! |
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往生際の悪い亜希男は、それでも逃れようと山奥へ逃げ込んだ
そこでは、枝をかじっては空腹を満たす毎日が続いた・・・
「くっそー!惨めだなー!」 ガジ・ガジ・・・ |
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「亜希男はどこへ行ったんだろうな〜?」
「ほんとにね〜!アッコちゃんも気が気じゃないだろうね〜」
まさる刑事・3にゃんずは、亜希男ウオッチングにあたっていた |
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懸命の捜査にもかかわらず、一向に手がかりがつかめなかった
張り込みに当たっていたらら婦警も、疲労のピークに達していた
「あ゛〜づがれ゛だ〜!」 |
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そうだ、あの子に頼んでみよう・・・
「さくちゃん、捜査に協力してくれないかな〜?」
「いいわよ、任しといて」
はな調査官は、スッチーのさくに空からの情報収集を頼んだ
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さくはさっそく、パトロールお宅のとんび自衛官に聞いてみた・・・
「グラサン掛けた犬見なかった?」
「そういえば、あっちの山でヨレヨレの犬を見たぞ!」ピ〜ヒョロロ! |
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ん!泥遊びの跡だ、きっと奴に違いない!
スッチーさくから情報を聞いて、山へ向かった亜希子・・・
山奥のぬかるみで亜希男の足跡を見つけた |
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この奥に隠れてるのかな?・・・
「(=^・^=)にゃ〜〜ん・ニャ〜ン!」
亜希子は、ネコ好きの亜希男をおびき出そうと必死だった |
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U+_+U「げ、げっ!あの声は亜希子だ!ヤバッ!」
懸命の物真似も、亜希男にはバレバレだった |
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まさか、こんな山奥まで追ってくるとは・・・
亜希子を本気にさせたのがまずかったかな?
亜希男は、追い立てられるようにして山を下りた
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山を追われた亜希男・・・
道行く人に食い物をねだって、食いつなぐ姿がそこにあった
「そ、そのアイス・・・コーンだけで良いから、く、くれませんか?」
「アイス詰まってなくても良いですから・・・」 |
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おまけに同情を誘うのが上手いのか、ビールまでゴチになっていた
「ぷは〜〜!う、うめ〜〜!」
「生き返る〜〜!」
逃亡の身でありながら、どこまでも図々しい奴だった! |
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しかし、そんなご馳走にありつけるのも稀だった・・・
「腹は減るし、夜も落ち着いて眠れんし、どうしたらエエンやろ?」
亜希男は腹を空かし、ヨレヨレになって街をさまよっていた・・・
つづく・・・ |