「でもな〜!お前じゃ心もとないし・・・誰か適任者はいないもんかな〜」 「ど、どうして、私ではいけないのですか?私に任せて下さいよ」 「情を捨てて、厳しく当たりますから」 「そうか〜?じゃあ、お前に任せるから、しっかり頼むぞ」 「ハイ、きっと有能な情報員に育てて見せます」 |
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「ともこ、私が教官となってお前を教育する事になった」 「これから鬼になってしごくから、覚悟おし!」 「は、はい、分かりました教官!それでは宜しくお願いします」 ・・・でも、今のままでも十分“鬼”なんだけどな〜! |
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「それじゃあ、ウォーミングアップだよ・・・」 「・・・例えば、こんな風に敵に襲われたら、どうする?」 ・・・お母ちゃんの顔、こ、怖い! |
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「そんな時は、こうやって反撃するんでしょ?」 ガブッ! 「ここが急所だって、亜希男おじさんに教わったよ」 ガブッ! 「痛ででで・・・本気で噛むんじゃないよ!」 亜希男の奴、余計な事教えやがって・・・まったく! |
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「今度は・・・背後から襲われたらどうする?」 「ママを敵だと思ってやってごらん」 「そんな時は、暴れまくって所かまわず噛みまくってやります」 「あいたたた・・・」 |
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「よし!それなら何とか仮免は合格だな」 「明日からは、野外訓練に出るよ」 「わぁ〜い!仮免に受かったぞ〜!」 |
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「あの〜、教官」 「なんだ?」 「教官も仮免は一発合格ですか?」 「うっ、も、もちろん補習なんて受けてないよ」 「やっぱり、すごいんですね〜」 |
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「張り込みの時は、もっと身を低くしなさい」 「丸見えだぞ〜!」 「は〜い!でも、ちょっときついですね」 |
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「いいかい、色んな匂いを嗅ぎ分けるんだよ」 「教官、まさか食べ物を探してるんじゃないでしょうね」 「う、ぅぅぅ・・・ち、ちがわい!」 |
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「あっ!今、何か拾って食べたでしょ!」 「拾い食いはいけないって、ボスに言われてるのに・・・」 「す、すまん、つい癖でな〜!」 「採点緩くするから、ボスには内緒にしといてナ!」 |
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「あっちに居るママを、犯人だと思って捕まえてみろ!」 「猛ダッシュしないと、逃げられるよ」 「よ〜し!」ダダダダ・・・・ |
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「この〜!この〜!」 oU`X´Uノ"彡☆ ガルルルゥー!! 「あいたたた・・・でも、そんな事じゃ、捕まえられないよ」 |
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「おい・おい!逆に捕まってしまったじゃないか・・・」 「まだまだ修行が足りんな〜!」 「す、すみませ〜ん!」 |