「こら!お前の教育がなっとらんぞ!」 「もっとしっかりせい!」 「うぅぅ・・・す、すみません」 ともこの悪さで、亜希子はいつも叱られてばかりだった |
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「お前、ボスの靴やママのサンダルを齧ったろ?頼むから、止めてくれよな」 「隠すのもダメだよ」 「みんな教育係のウチが叱られるんやから・・・」 「じゃあお利巧にするから、へそくりのジャーキーちょうだいよ」 「うぅ・・・」 |
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「ジャーキー!ジャーキー!チョウダイ〜〜!」 「がるぅ〜〜!」 「おまえな〜!エエ加減にせ〜よ!」 「しまいにゃ怒るど〜!」 |
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「へ〜!体罰ですか?マスコミに知れたら、大騒ぎになるよ」 「ほれ、ほれ・・・やれるものならやってミソ!」 「くっそー!足元見やがって!」 亜希子はジャーキーに別れを告げた・・・ |
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ともこに手を焼いた亜希子は、かっての恩師のゲン先生に助言を求めた 「あはは、てこずっているようだね〜!」 「私も亜希子に、ずいぶん苦労させられたもんなあ!」^ェ^ 「あのネ、短所を指摘するより、良い面を褒めて伸ばしてあげるといいよ」 |
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ところが、こいつにも弱点があった・・・車に弱いのだ 「ホレ、ホレ!ともこ、どうした・・・情けないな〜!」 「う〜!く、くるしい〜!」 |
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「ボス、こいつは車に弱くて使い物になりません」 「しばらく内勤で、食料係にでも・・・」 「そっか、車に弱いのは致命傷だな〜!」 「うぅぅ・・・」 |
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「これって美味しそうだな〜!」がぶっ! しかし、つまみ食いがばれて食料係も首になってしまった 亜希子もこれには呆れてしまった 「もう知らん!」 |
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このままでは落ちこぼれてしまう・・・なんとかしなくっちゃ! 亜希子にも愛想をつかされたともこ・・・ちょっぴり反省しているみたい そうだ、亜希男おじさんが世話になった、ラブ先生に相談してみよう・・・ |
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「あのネともこちゃん、秘密情報犬に成れるって言う事は、名誉な事なのよ」 「弱い人を助けるためだもん、少しは辛抱しないとダメよ」 「うん」 付属病院の院長に栄転したDr ラブは、優しくともこを諭した・・・ |
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「亜希子さん、いままでゴメンナサイ・・・アレコレ・・・」 「そうか、そんな心掛けなら、なんとか取り繕ってやろう・・・その代わり・・・」 「なに話してるんだ?遅いから早く寝ろよ」 「ハイ!」 「は〜い!」 |
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「あの〜!お願いがあるんですが・・・」 「ともこもには、現場で訓練をさせた方が良いかと思うんです」 「奴ならきっとやり抜くはずです」 亜希子はともこを必死で擁護した 裏に、何かがあるのかも?・・・ |
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「よ〜し、頑張るぞ〜!」 「車にさえ乗らなければ、わたしのものさ!」 すったもんだの末、ともこは不法投棄パトロールの任務に就いた |
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「亜希子さん、ありがとうございました・・・お礼の刺身どうぞ」 「う、うまそ〜〜!」 ともこから刺身の贈り物を貰って大満足の亜希子だった |