「おい、ともこ!寝てる場合じゃないぞ」 「お前に聞きたいことがある、ちょっと来い!」 「なんですか?こんな時間に」 |
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「これ、お前がカジッたんだろ!」 「お菓子を狙って、バリケードを破ろうとしたんだろ!」 「エ゛〜、ちがいますよ〜!」 「ウソつくんじゃないぞ!」 「ホントに、なんにも知らないってば」 |
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「じゃあ、これは何だ!」 「あれほどボスのスリッパを齧るなと言ってあったのに・・・」 「確かにちょっとは齧りましたが、ここまでひどく齧ってませんよ」 「ウソをつくんじゃないっ!」 |
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「じゃあ、お前以外に誰がこんな事をするんだ?」 「素直に白状しろ!」 「うぅぅ・・・こ、怖〜い!」 「でも、わたしじゃないです〜」 |
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「あくまでシラを切るのなら、口を見せてみろ!」 「歯形を照合すりゃ、直ぐに分かる事だ」 「ふぎゃ〜〜〜!」 |
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わたしは何もしてないのに、みんなひどい! ..。・゜゜・UTェTU・゜゜・。 鑑識の結果、ともこの歯形とは一致しない事が証明された・・・ 犯犬には乳歯が無かったのだ! |
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「これ、教官のお前がともこを疑うなんて・・・謝りなさい!」 「す、すまんかったな〜機嫌直してくれよな」 「わたしを疑うなんて、あんまりです・・・いっぱい反省してよねっ!」 |
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『必ず、犯犬は捕まえてやる』と言ってくれたけど・・・ でも、間抜けな亜希子さんで大丈夫かな〜? そうだ! ワンコ軍団やにゃんこファミリーにも、応援を頼んでみよう・・・ |
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そんな頃、妙な奴が日向ぼっこをしながら、ぶつぶつ言っていた・・・ 「くっそ〜!あのバリケード、カラシを塗ってやがったんだな!」 「お陰で口の中がヒリヒリするぜ・・・」 いったいこいつは何者? またまた続く・・・ |