犯犬を探せ!
ある日の事、事もあろうに厳重なセキュリティをかいくぐって、情報局に賊が侵入した
面目丸つぶれの上層部は、亜希子に極秘捜査を命じた



「おい、ともこ!寝てる場合じゃないぞ」
「お前に聞きたいことがある、ちょっと来い!」

「なんですか?こんな時間に」
「これ、お前がカジッたんだろ!」
「お菓子を狙って、バリケードを破ろうとしたんだろ!」
「エ゛〜、ちがいますよ〜!」

「ウソつくんじゃないぞ!」
「ホントに、なんにも知らないってば」
「じゃあ、これは何だ!」
「あれほどボスのスリッパを齧るなと言ってあったのに・・・」

「確かにちょっとは齧りましたが、ここまでひどく齧ってませんよ」


「ウソをつくんじゃないっ!」
「じゃあ、お前以外に誰がこんな事をするんだ?」
「素直に白状しろ!」

「うぅぅ・・・こ、怖〜い!」
「でも、わたしじゃないです〜」
「あくまでシラを切るのなら、口を見せてみろ!」
「歯形を照合すりゃ、直ぐに分かる事だ」


「ふぎゃ〜〜〜!」
わたしは何もしてないのに、みんなひどい!
..。・゜゜・UTェTU・゜゜・。


鑑識の結果、ともこの歯形とは一致しない事が証明された・・・
犯犬には乳歯が無かったのだ!
「これ、教官のお前がともこを疑うなんて・・・謝りなさい!」

「す、すまんかったな〜機嫌直してくれよな」

「わたしを疑うなんて、あんまりです・・・いっぱい反省してよねっ!」
『必ず、犯犬は捕まえてやる』と言ってくれたけど・・・
でも、間抜けな亜希子さんで大丈夫かな〜?

そうだ!
ワンコ軍団やにゃんこファミリーにも、応援を頼んでみよう・・・
そんな頃、妙な奴が日向ぼっこをしながら、ぶつぶつ言っていた・・・


「くっそ〜!あのバリケード、カラシを塗ってやがったんだな!」
「お陰で口の中がヒリヒリするぜ・・・」

いったいこいつは何者?


またまた
続く・・・




       
  ふりだしに戻る?
      ひとつ戻ってみる?


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